動いて考える

思いついたことを書きます

2021/9/24 サーフィン/カラマーゾフの兄弟

小田急藤沢線藤沢行きの快速電車の中でカラマーゾフの兄弟を読んだ。グルーシェニカがカテリーナに、ドミトーリーをもてあそんだことを告白し、カテリーナが激昂するあたり。 この小説に出てくる人間はだれもかれもが過剰だと、いまのところは思っている。す…

Self Reference Engine/バベルの図書館/男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋/世紀の発見

いろいろと作品の名前を挙げたが、要は円城塔のSelf Reference Engineの冒頭を読んで、ボルヘスの伝記集(岩波文庫)に入っているバベルの図書館という短編のことを思い出し、そのあとに男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋のワンシーンについて思い出して考えた…

目玉焼きベーコントースト/理性/芸術

開店から半年もたたない、オフィスの近くのパン屋が明日で閉店だという。いつも間食用に買っていたサンドイッチが食べられるのも今日で最後という金曜日の朝だった。にんじんのラペが主役、端役に葉っぱの野菜が添えられ、その間に挟まれたチーズがアクセン…

Before Paris 和訳

(If you're) Starting to trying to be a musician or artist—something like that—because you wanna make money, because you wanna do a job, that's- that's the wrong way. もし金を稼ぎたいとか、有名になりたいとか、そんな理由でミュージシャンや芸…

「いまは僕の目を見て」について -Grape感想その2-

BaseBallBear、「いまは僕の目を見て」の歌詞について考えたことを書きました。 小出祐介は、言葉では伝えきれないものを伝えるために、音楽をやっているのではないか、というようなことを書いています。 #BaseBallBear #Grape #いまは僕の目を見て

小出祐介の言葉と世界 - Grape感想その1-

待ちに待ったBase Ball Bearの新EP、「Grape」の配信が開始された。 産まれた子供が小学校を卒業する程度の間、彼らを追っている身としては、「秋」をテーマにした楽曲が出てきたことに、失礼ながらも子供の変化していく様を目の当たりにした親のような感慨…

音楽を聴く喜び

「八月」を初めて聴いたときの違和感と、2回目に聴いたときの衝撃が忘れられない。 People In The Boxを聴き始めたのは彼らの曲と同名の小説が芥川賞を取ったことがきっかけ、というよりは、このエピソードを聞いてPeople In The Boxが好きだと言っていた先…

和牛「オネェと合コン」にみるコント漫才の新しい形④

④「オネェと合コンの分析」 ※文章全体を見直して、より分かりやすくなるよう改訂しました。(2019/11/23) ここまでの話を踏まえて、いよいよ本題に入ります。まずはネタをご覧ください。 和牛のコント漫才【オネェと合コン】 何回見てもおもしろい。最高。 …

和牛「オネェと合コン」にみるコント漫才の新しい形③

③コント漫才とは何か 前節では笑いの構造と漫才におけるボケとツッコミの役割について言及しました。 ここからはコント漫才の説明を前節で紹介したしゃべくり漫才と比較しながらやっていきたいと思います。分析にあたって、サンキュータツオさんというお笑い…

和牛「オネェと合コン」にみるコント漫才の新しい形②

②なぜ人は漫才で笑うのか-ボケとツッコミの役割- 第一節では、笑いには裏切りによるものと共感によるものがあると述べました。 ここまで話を踏まえて、漫才はどのようにして人を笑わせているのか、笑わせるためにボケとツッコミはどのような役割を担っている…

和牛「オネェと合コン」にみるコント漫才の新しい形①

Youtubeでとりとめもなく動画を見続けることが皆さんにもあると思います。最近はYoutuberが職業になるくらいですから、気に入りの動画が一つや二つあるかもしれません。私もご多分に漏れず、無限に出てくるお笑いの動画なんかを惰性でついつい見ちゃいます。…